福井キヤノンマテリアル株式会社は、1992年にその前身である旧コピア株式会社 福井事業所として、ジアゾ関連製品や複写機・プリンター用途の材料を主軸とする化成品事業の操業を開始しました。その後2003年にはキヤノンファインテック株式会社に社名を変更、電子写真用途のOPC(有機光導電体)原材料においてその存在感を堅持する一方、そこで培ったコアコンピタンスを新たなケミカル事業領域へ展開することを目的として、2017年7月の分社化により誕生しました。私たちは、「世界の繁栄と人類の幸福のために貢献していくこと」をめざし、キヤノングループの企業理念である『共生』の実現に向けて日々努力を続けています。OPC用原材料の開発や生産で培った合成技術や精製技術そしてその量産化技術を、有機ELや半導体で用いられる電子デバイス材料へ、またレンズやガラスに対して光学特性や親水・撥水性を付与する機能性コーティング材料として展開するなど、新たな事業領域の拡大に今後も積極的にチャレンジすると同時に、脈々と受け継がれるキヤノングループの企業DNA「人間尊重」「技術優先」「進取の気性」を今後も継承してまいります。
『共生』を実現する一要素として、私たちが扱っているケミカル=化学技術、そしてそこから生まれるマテリアル=材料技術の進化は欠かすことはできません。これらは世の中の人々の生活をより豊かに、そしてより便利に変えるだけではなく、昨今大きく取り上げられている環境問題やSDGsの実現に向けた取り組みとしても重要な役割を担っています。進取の気性と、技術による差別化を目指す姿勢を深く浸透させ、福井キヤノンマテリアルは世界中のお客様に喜んでいただける新しい技術や製品を提供してまいります。
社員ひとりひとりが「自発・自治・自覚」の「三自の精神」を指針として行動し、企業の社会的責任を果たし、さらなる技術の向上と健全なる成長を図ってまいります。
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。
福井キヤノンマテリアル株式会社
代表取締役社長
植松 弘規