グループ向け内製事業

有機光導電体材料(OPC)

有機光導電体(Organic Photoconductor:OPC)は、光電変換機能(光を電気に変える機能)を有するデバイスであり、複合機やレーザービームプリンターの基幹部品として使用されております。

製品紹介

当社は、1970年代に世界に先駆けてOPC原材料の実用化実験に着手し、1980年代には、年間数百キログラムからの生産をスタートしました。キヤノン製の複合機及びレーザープリンターに、当社のOPC原材料が用いられています。当社のOPC原材料は高性能、高品質を特徴としています。キヤノン製品へ使用され、OPC原材料の製造で培った有機合成・精製技術を活用し、受託事業を展開しております。

製品紹介

有機EL材料(OLED)

有機EL材料(OLED)は、電圧を加えることで陽極から正孔(ホール)が、陰極から電子が注入され、発光層で再結合する際に光を放出して発光する仕組みです。このOLEDの各層には有機エレクトロニクス材料が使用されています。

製品紹介

当社の有機EL材料は、カメラのEVFに使用されている発光パネル(μOLED)のキーパーツである3層「ホール輸送層、発光層、電子輸送層」に使用しております。少量多品種に対応しており、特性や用途に応じて様々な有機EL材料が量産されております。

製品説明図

生産プロセス

合成-鈴木カップリング反応などを用いて、原料から目的の構造を合成します。
材料によっては、10工程以上の多段階合成が必要な場合があります。 精製-吸着剤処理や再結晶によって精製し、合成した目的物に含まれる不純物を除去して綺麗にします。特に、不純物除去(大分子)や無機物除去を行うことで、目的物の純度を高めます。また、溶解性・極性の違いで分離することで、さらに効率的に不純物を取り除くことができます。 昇華精製-仕上げとして昇華精製を行い、溶媒分除去や微量金属除去を行います。これにより、溶媒や微量金属などの不純物を効果的に取り除き、目的物の純度をさらに高めます。

インクカートリッジ

多品種少量生産を強みとし、お客様の多様なニーズに応えるインクカートリッジを提供しています。安全・品質・生産性を最大限に考慮したインク工程設計と製造を実現し、柔軟で効率的な生産体制を構築しています。

製品紹介

主にカードプリンター、ラベルプリンター用に使用されるインクカートリッジです。使用環境に配慮し、高画像、耐水性、耐光性等、お客様のニーズに応じたインクを生産、調合しています。

使用用途

キヤノンファインテックニスカ製のカードプリンター、ラベルプリンターに使用されています。多品種・小ロットのカード/ラベル印刷に最適です。必要なときに必要な分だけ作成できます。

キヤノンファインテックニスカ製品