昇華精製
「昇華精製」とは物質の昇華・蓄積の温度差を利用して精製をする方法のことです。有機EL材料などの真空蒸着を用いるものは、一般的に昇華精製を行うことで、金属不純物や真空度を汚染する残留溶媒を除去しています。他にも、精製対象物が有機溶媒に難溶で、カラムや再結晶法などでは精製ができない場合は、昇華精製を利用して不純物・溶媒除去、純度UP、成分分離、金属成分の低減などを行います。
福井キヤノンマテリアルの昇華精製技術
昇華前の精製対象物を事前に分析し、最適な昇華の条件を導き出します。最適条件下での精製により高収率・高純度な目的物を得ることが可能となります。また、自社内にて LC / LC-MS / GC / GC-MS / TG / ICP-MS等を使用し、精製後の製品分析も可能です。
昇華精製イメージ
昇華精製実績
有機半導体や有機EL材料といった高精密材の「不純物除去」「純度UP」の納入実績がございます。
- 残留溶媒の除去
- 有機溶媒に難溶な材料の精製
など様々な用途に向けた精製が可能です。
処理能力例
| 500g/ lot | 3kg/ 月 |
|---|---|
| 1,000g/ lot | 6kg/ 月 |
処理物質例
| 有機EL材料 |
| 蒸着後廃棄物の再生 |
| 太陽電池材料 |
昇華精製装置
様々な容量の昇華設備を保有しており、必要量に応じて少量~100kg/年まで対応可能です。
また、高温下での性状が固体・液体を問わず多様な物質の精製に対応いたします。
| 処理能力 | 昇華精製 量 | 1g〜1kg/バッチ |
|---|---|---|
| 仕込み部 容積 | 〜6.6ℓ | |
| 加熱温度 | <450℃ |
| 保有数(同時稼働可) | 容積 0.02ℓ ×1 |
|---|---|
| 容積 2.24ℓ ×2 | |
| 容積 4.56ℓ ×1 |
| 真空設備 | 高真空ポンプ | クライオポンプ |
|---|---|---|
| 到達圧力 | 1×10-4 Pa |
昇華精製による事例
HPLCやGCによる純度分析の他にも、燃焼I.C.によるハロゲン量分析、ICP-MSによる金属量分析 など当社保有設備を使用した品質管理が可能です。
※HPLC測定データ



