金属酸化物のゾル粒子合成
当社では金属アルコキシドを原料とした独自のゾル合成技術により、ナノサイズの金属酸化物ゾル粒子を光学材料用途に開発、生産してきました。ナノサイズの金属酸化物ゾル粒子の合成依頼を承っております。お気軽にご相談ください。
ナノサイズのゾル合成技術
当社では、最適な製膜性・膜特性・膜耐久性を発現させるため、金属アルコキシドの加水分解・縮合反応を動粘度、粒度分布、核磁気共鳴分光法(NMR)などの測定を駆使して追跡し、ピンポイントに制御することができます。
ゾル粒子の反応率と特性の関係性
ゾル合成の反応制御の一例
この制御技術により、金属種によってはシングルナノサイズの微粒子を持つゾル粒子の合成が可能となりました。さらに⾧年の検討で得られた反応因子のノウハウを生かして、安定生産可能な最適工程を設計できることも大きな強みです。
透明度に優れたナノサイズゾル溶液の合成実績例
当社のゾル合成技術で合成されたナノサイズの各種金属酸化物ゾル粒子は、凝集や沈殿物がほとんどなく高度に分散されているために透明度が高いことが特徴です。透明性が重視される基材に対して数十㎚オーダーの透明かつ均一な薄膜を形成させることが可能です。
ゾル溶液外観
| TiO2ゾル溶液 | ZrO2ゾル溶液 | Ta2O5ゾル溶液 | |
|---|---|---|---|
| ゾル液外観 | ![]() |
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| 薄膜特性*1 | |||
| 基材*2 | 光学ガラス | 光学ガラス | 光学ガラス |
| 光学膜厚(nm) | 80nm | 25nm | 28nm |
| 屈折率*3 | 2.04 | 1.83 | 1.86 |
| 反射率(%)*3 | 21% | 8.5% | 7.4% |
- ※1 成膜条件:スピンコート(2685rpm, 60s)⇒焼成(300℃で2時間)。
- ※2 その他基材としてアクリル板、ステンレスなどに使用していただくことが可能です。
上記の値は社内評価の値となります。各種ゾル液の固形分、成膜の方法や基材の種類により、上記結果と異なる結果が出る場合がございます。 - ※3 波⾧:550nmの値。ゾル液を塗工していない光学ガラスの反射率は4.2%。
製品応用例
当社のゾル粒子は、高屈折率材料、中屈折率材料、低屈折率材料、親水性材料、撥水性材料、反射防止材料、光触媒材料など様々な用途のコーティング材料に採用されています。





